【石垣島月別レポート:4月】観光シーズン到来!4月の石垣島は晴れの日続き!

4月は入学式、入社式、人事異動など出会いの季節。

生活に変化が出たり、これから新しい生活をスタートするにあたって、

希望とワクワクに胸をふくらませていることでしょう。

そんな4月の石垣島は、春の陽気とともに気温が上がり、

いよいよ観光シーズンの到来で島全体が活気づいてきます。

とはいえ、本州は地域によってまだ寒さが残っているところもあります。

特に、石垣島を初めて訪れる人は、

「4月の石垣島ってどのくらい暖かいの?」、

「さすがに海には入れないよね?」、

「観光スポットやアクティビティは何があるんだろう?」

疑問に思う方もいるでしょう。

そこで、今回は4月の石垣島の過ごし方や服装、おすすめのスポットなどをまとめて、

4月の石垣島を堪能できるように記事にしましので、ぜひ参考にしてください。


4月の気温と服装

平均気温24.5℃
最高気温30.4℃
最低気温17.2℃
2002年04月~2022年4月

4月の石垣島は日中は30℃を超えることもありますが、平均は25℃前後。

正午前後は暑さを感じるかもしれませんが、

1日を通して過ごしやすい気温と言えます。

また、沖縄地方独特の亜熱帯気候はまだまだ先です。

湿度も比較的高くないため、気温のわりに涼しく感じられるでしょう。

しかし、過ごしやすいとはいえ、本州よりも赤道に近い南国です。

紫外線はかなり強めなので、日焼け止めは忘れずに用意しましょう。

南ぬ島石垣空港内や街にもドラッグストアがあるので、そこで購入しても良いですね。

服装は、半袖半ズボンにサンダルでOKです。

日焼け対策として、帽子やサングラス、

薄手のカーディガンなどを着るとなお良いです。

もう一つ注意しておくとすれば、街の飲食店やお土産屋、

タクシーなど至る所で冷房が効いています。

特に、寒さに敏感な人や子どもは、冷房のあたりすぎには気を付けましょう。

うりずんの季節

沖縄地方の季節をさす言葉に「うりずん」という言葉があります。

「うりずん」とは諸説あり、

沖縄では、春分から梅雨入り前までの過ごしやすい時期のことを意味します。

潤い初め(うるいぞめ)が語源とのことで、

旧暦2月、3月の季節は、

ほどよく雨が降るため農作物の植え付けにとって一番良い季節と言われています。

旧暦の2月から3月は、新暦でいうと毎年3月から4月ごろにあたります。

この時期の石垣島の気候は、

本州でいうところの初夏直前の時期くらいと考えて良いでしょう。

このうりずんの季節は、暑くも寒くもなく、

1年のなかで最も過ごしやすい季節です。

本州に比べると1年中温暖なイメージがある石垣島ですが、

実際には島独自の季節の変化があります。

うりずん前の12〜2月は石垣島も冬の季節となります。

気温は1年で最も低く、天気も崩れ、海は荒れがちになります。

そこからだんだんと温かくなり、3月に入ると各地では海開きが行われ、

気持ちの良い晴れの日が多くなっていきます。

うりずんの時期を過ぎる5月のゴールデンウィークの頃から、

沖縄地方は梅雨に突入していき、湿度も気温もあがっていきます。

特に梅雨に入る前の4月ごろはとても気持ちの良い日が続き、

外を歩いていると気持ち良い浜風でリラックスできるでしょう。

4月の行事

石垣島トライアスロン2023

  • 2023年4月9日(日)スタート8:00
  • 石垣市 南ぬ浜(ぱいぬはま)人工ビーチ他

サニズ(浜下り)

サニズは、旧暦の3月3日(新暦では4月が多い)に行われる石垣島の伝統行事です。

島の女性たちが海で身を清め、健康を祈願する目的で代々行われてきました。

この日は干潮にあわせて、浜に出て潮干狩りをするのが慣例になっています。

かつては男子禁制でしたが、現在は誰でも一緒に潮干狩りができ、

家族みんなで楽しめます。

船浮音祭り

例年4月に西表島の船浮(ふなうき)で行われる音楽イベントです。

船浮は西表島の西方に位置しており、島内ですが道路がつながっておらず、

船でしか行くことができない集落で「陸の孤島」とも呼ばれています。

そんな地元の人たちに音楽を楽しんでもらいたいという思いから、

船浮出身のシンガーソングライター・池田卓さんが、

2007年にスタートさせたイベントです。

  • 開催日時:2023年4月15日(土) 12:00~
  • 入場料:500円(中学生以下無料)
  • 会場:西表島船浮 かまどま広場

4月の石垣島おすすめスポット

ヤエヤマヒメボタル

3月中旬から出現する ヤエヤマヒメボタル。

日本で最小のホタルとして、研究家に重宝されています。

日没から30分ほどしか光らないためその姿は貴重です。

ポツポツと数匹が光り始め、数百、数千と光っていく光景は、まさに幻想的。

短い時間に精一杯光る様は、「線香花火」のよう。

マングローブ林の中で見られるようですが、

日が落ちたあとに海に近づくのはガイドなしでは危険です。

もし自分たちだけで気軽に行きたいなら、このスポットがおすすめです。

ホタルを見に行く際は、懐中電灯などを装備しておきましょう。

美しくも儚いホタルの輝きを是非見逃さないでください!


ヤエヤマヒメボタルの乱舞~東京ゲンジボタル研究所~

オヤケアカハチ慰霊祭

オヤケアカハチとは、約五百年以上前の石垣島の豪族です。

元々は波照間島で生まれ、石垣島へ渡り、移り住んだとされています。

琉球王府の苦しい朝貢(納モノ・税など)を数年絶ち、

王府に反旗を翻して討伐されたオヤケアカハチという、

伝説の人物を確認する慰霊祭です。

かつて、石垣島の首領になったアカハチは島民から絶大な信頼を得ており、

この一揆についても全島民が同心するほどだったそうです。

オヤケアカハチは後世に語り継ぐ「勇気ある行動」を起こした人物として、

石垣市大浜地区の崎原公園に建てられたオヤケアカハチの碑の前で開催されます。

伝統的な棒術は迫力があり人気があります。

アカハチの人物像

西暦一五〇〇年(明応九年)、当時の琉球王府に年貢を拒否、

反旗を翻動した驚天動地のアカハチの乱の主人公・オヤケアカハチの銅像。

その人物像は体つきが人並みはずれた大男、抜群の力持ち、

髪は赤茶けて日本人ばなれのした精悍な顔つきの若者-と伝えられている。
正義感が強く、島民解放のため先頭に立って権力にたち向い、

大浜村の人々から太陽と崇められ信望を一身に集めていた。
爾来、今日まで英傑・オヤケアカハチの道徳は大浜村の人々に、

「アカハチ精神」として受け継がれている。
 この銅像はイメージ像をもとに現代の手法を駆使して製作したものである。


オヤケアカハチ五〇〇年実行委員会
西暦二〇〇〇年十月吉日建立

オヤケアカハチの碑文より

正義感が強く、島の自由のために先頭に立って権力にたち向い、

八重山の人々から太陽と崇められ信望を一身に集めていた。

爾来、今日まで英傑・オヤケアカハチの遺徳は石垣島の人々に

『アカハチ精神』として受け継がれている。

これを聞いてると、ワンピースに出てくる「シャンドラの戦士 カルガラ」が、

想像できたのはぼくだけでしょうか笑

このような八重山や沖縄の歴史を文献などで読むと、

結構面白くて没頭してしまいます。

石垣市立図書館には、琉球史や八重山史の文献が保管されており、

閲覧できるものもあるので、立ち寄ってみるのもいいでしょう。

また、オヤケアカハチの乱を題材にして、こども演劇オヤケアカハチ「太陽の乱」

という舞台演劇もあります。

八重山在住の小学生〜高校生の子供達が歌、踊り、郷土芸能で演じる舞台です,

ぼくも何度か鑑賞したことがありますが、迫力があり、かなり見入っていました。

機会があればぜひ観てほしい舞台です。

チケットや公演情報などはこちらhttps://akahachi.jimdofree.com/

4月の石垣島おすすめグルメ

スナックパイン(ボゴールパイン)

ボゴールパインとは、皮目に沿って一つずつちぎってスナック菓子のように、

食べられることから、スナックパインとも呼ばれています。

台湾が原産の品種で、果肉は黄色、甘酸っぱいのが特徴ですが、

モノによっては糖度20度を越すほど甘いものもあります。

美味しすぎてたくさん食べてしまうかもしれませんが、

パイナップルは酵素が強いため、お腹を下してしまう人もいるので、

気を付けながら食べてください。

ピーチパイン

酸味が少なく甘みが強いのが特徴です。

また、ほのかに桃の香りがする不思議なパイナップルです。

桃の香りがするからピーチパインというのですが、

ピーチパインは、品種改良の末に生まれた沖縄生まれの新種のパイナップルです。

果肉は白桃を思わせるような、白っぽい色をしており、

別名ミルクパインとも呼ばれます。

酸味が少なく、糖度が高いのが特徴で、食べやすさにこだわった品種として、

県内外から注文が殺到するほど大人気です。

3年近くの時間と手間をかけてじっくり育てるピーチパインは、

ボゴール種などと比べて小ぶりです。

しかしその分、香りと甘みは凝縮されるのです!

また、やわらかい果肉のため、芯まで食べることができるのも特徴の一つ。

パインシーズンに入ると、直売所やスーパーにパインが並びます。

また直売所などから宅急便で発送もできるので、ぜひご検討ください。

パイナップルのおすすめの食べ方

そのまま

冷凍パイナップル

ヨーグルトinパイナップル

本マグロ

石垣島でマグロ料理が食べられるお店

石垣島や沖縄の魚といえば、青い鱗のイラブチャー(ナンヨウブダイ)や、

県魚のグルクン(タカサゴ)といった色鮮やかな魚をイメージされる方が多いと思います。

しかし、カツオやアジなどの本州でも親しまれる魚もちゃんとあります。

そして4月〜6月にかけては、石垣島近海で獲れる本マグロが旬を迎えます。

そんな本マグロは、4~6月の時期に産卵のため、

台湾や石垣島近海に回遊してくるんだそうです。

この時期になると、昔は朝刊、

今はTwitterなどで「300kg越えのマグロが水揚げされました!」

とマグロの話題がよく掲載されています。

沖縄タイムスhttps://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/93142

4月の序盤に獲れたマグロは、東京の豊洲市場に運ばれ、石垣島内には流通しません。

豊洲へ運ばれたあとは、銀座やその他の高級すし店へ取引されるとのこと。

4月の途中から島内で流通しはじめ、鮮魚店やスーパーにこれでもかというほど並び、一瞬でなくなります。

そりゃそうです。

銀座の高級すし店に出るマグロと同じものが並んでるんですから。

しかも、鮮魚店では容器にパンパンに入って500円で買えたり、大トロや中トロが破格の値段で買えるのです。

黒潮に乗って、インド洋から石垣島近海にやってくるマグロは、温流の中を泳いでくるために、青森の大間の本マグロに比べて、脂が少ないのが特徴です。

大トロや中トロは、程よく脂が落ちているのでさっぱり食べることができ、サラダやカルパッチョにも合います。

また、石垣島産本マグロは、何といっても赤身が最高!

刺身、鉄火丼、ステーキに天ぷらと、本マグロを堪能できます。

シブイ(冬瓜)

「冬瓜」は、冬という字が入っているだけって、冬の野菜と思われがちですが、実は夏野菜。

夏までに収穫され、冬まで保存が効くことから「冬瓜」と言われています。

ウリ科トウガン属の野菜で、熱帯アジアが原産と言われており、沖縄地方で食べられる冬瓜は「琉球冬瓜」という品種で、これから旬を迎えます。

冬瓜は沖縄地方で「シブイ」と呼ばれ、主に家庭料理としてよく食べられます。

実のほとんどが水分で、味はほぼしないと言ってもいいです。

少々青臭さもありますが、きゅうりよりも青臭さを感じません。

調理としては、煮物や汁物に入っていることが多く、大根やカブなどをイメージするとわかりやすいかもしれません。

かつおだしや昆布と一緒に煮込むと味が染み込みおいしくなります。

特に豚肉との相性はバツグンで、家庭料理でふるまわれる際も、豚肉と冬瓜を、かつおだし、酒、しょうゆ、ショウガなどと煮込み最後に青ネギを入れます。

ぼくの実家では、豚肉ではなくシーチキン(ツナ缶)で代用することもあり、ツナから出る出汁と脂の旨味がよくあい、非常に美味しいのでおすすめです。

また、石垣島でよく食べられる牛汁や、牛そばなどにも入っていることもあり、ホクホクほろほろでおすすめです。

街中の小料理屋さんにいくと、お酒のアテに出てくることもあるため、おつまみとしても美味しくいただけます。

冬瓜はカリウムを多く含み、利尿作用があるため高血圧予防に効果があります。

また、ビタミンCも豊富なので、美容や風邪予防にもいいとされています。

低カロリーなので、ダイエット食材としての利用価値も高いです。

スーパーや野菜の直売所などにいくと、1玉まるまる置いてありますし、

居酒屋で「シブイの〇〇」として1品料理を出しているところもあるので、ぜひ1度召し上がってみてください。

まとめ

さあ、いよいよ観光シーズンがやってきます。

まだまだピーク期ではないので、穴場スポットや普段予約が取りづらいお店も、入りやすかったりします。

天気が良く、晴れが多い4月の石垣島でよく食べよく遊び、日頃体験できないことを体験しつくしましょう。