先日、中学の同級生の結婚式が那覇市のホテルで行われたので、参加してきました。
県外にいるため、なかなか参加できる回数は少ないですが、地元の結婚式は、
これまで出席したすべての式の中でも群を抜いて強烈です。
そこで、内地と沖縄の結婚式はどう違うのか、ご紹介したいと思います。
こんな人にピッタリの記事です!!
- 沖縄の結婚式に参加する予定の人
- リゾートウェディングを考えている人
- 沖縄ならではの結婚式に興味のある人
沖縄の結婚式は、琉球王朝時代から受け継がれた伝統や文化が残っており、内地の結婚式とは風習やマナーが少々異なっています。
沖縄では、ゲストが200~300人規模になることは珍しくないです。
ゲストとして呼ばれる人たちは、
親戚、幼少期~これまでの友人たち、職場の同僚、両親の関係者(勤務先の役員や同僚)、近所の人などなど。
近しい関係の人を呼んで、盛大にお祝いをします。
沖縄の結婚式は、内地に比べてカジュアルです。
フォーマルかカジュアルか、結婚式の雰囲気にもよりますが、 フォーマルな結婚式なら、スーツか着物を着ている親御さんが多いです。
カジュアルなら、かりゆしウェア、スラックス、革靴のスタイルが一般的で、 どちらも式場の方がコーディネートしてもらえるようです。
一般的なフォーマルドレスを着る方もいますが、かりゆしウェアのワンピース、サマードレスなどを着て出席される方も多くいます。
男性はフォーマルスーツよりも、かりゆしウェアにスラックス、革靴のスタイルが一般的です。
冬の結婚式はフォーマルスーツを着ることもあります。
女性も男性も、服装については内地に比べてカジュアルなところがあるので、そこまでカチッと用意しなくても大丈夫です。(中にはキレイ目のサンダルを履いている人もいました笑)
特に、夏・秋はとても暑いので、体調面も考えて、カジュアルな服装をおすすめします。
内地の結婚式は、3万円が一般的ですが、 沖縄は1万円が一般的と言われています。
理由としては、
- 参加人数が多いため単価を低くできる
- 料理が大皿で提供されるためコスト削減になる
- 県内外から高い交通費をかけて参加するゲストのため
といったことが挙げられます。
数十年来の友人の結婚式なので、ご祝儀も交通費も盛大にいきたいところですが、
このような新郎新婦からのゲストに対する気遣いと、
式場の企業努力により、幸せで楽しい時間が過ごせるのです。
席の配置も内地と異なり、両親や親族などが新郎新婦のひな壇の直前に座り、その後方に両親の関係者や職場の同僚、友人席は最後列に配置されるのが 一般的とされています。
新郎新婦が座る席のちょうど真向いには、余興用の舞台があります。
内地の結婚式では、乾杯の挨拶後にお酒を飲み始めますが、沖縄では、乾杯前から飲んでも問題ないです。
なんだったら、受付を終え、着席と同時に飲み始めたってなんの問題もありません。
沖縄では結婚式の開宴前から出来上がっている人も珍しくないのです。
内地では、各々に1人前ずつコース料理が運ばれてくるのが一般的ですが、
沖縄の結婚式の場合、中華のような円卓に、テーブルの人数分の料理が、大皿で振舞われます。
ゲストは各々好きなタイミングでよそって料理を楽しみます。
内地では、余興をする際に会場の空きスペースで行うことが多いと思いますが、
沖縄では、しっかりと「THE 舞台」が用意されています。
小さいライブハウスや、〇〇会館のような舞台を想像していただけれ分かりやすいでしょう。
そして、式次第を見て驚くでしょう。余興の数の多さに。
1つの結婚式で組み込まれる余興は8~9組が平均と言われています。
ちなみにぼくが参加した結婚式は、余興が16組あり、しっかりと余興メンバーたちとともに会場の笑いをかっさらってきました。
余興をする人としては、
親族(大人も子供も)、それぞれ学生時代の友人、プロの芸者さん(郷土芸能の人)、職場の同僚など。
ダンスや、郷土芸能、コントなどなど、お酒も入り、それぞれの色を出して全力で行うので、とても盛り上がります。
内地の場合、引き出物のレパートリーはかなりあると思いますが、沖縄では、基本的に限られています。
ご祝儀が1万円のため、引き出物の相場が1000円前後となっているからです。
最近は焼き菓子やコーヒーギフトなどが主流です。
ゲストの世代に合わせて、琉球ガラスや焼き物の食器などが用意されることもあります。
沖縄の伝統や文化は、結婚式にも導入されています。
ここでは、沖縄の結婚式ならではの伝統的な演出についてご紹介しましょう。
かぎやで風とは、琉球王朝時代から伝わる祝いの琉球舞踊です。
沖縄の結婚式の余興は、この、かぎやで風(ふう)から始まります。
沖縄の楽器の三線にと方言の歌に合わせて踊り手が舞を披露します。
この舞踊は、基本的に新郎側の両親や親戚が踊りますが、プロの琉球舞踊家に依頼する場合もあります。
カチャーシーとは、結婚式のクライマックスに行われる沖縄の伝統の踊りです。
沖縄の方言で「かき混ぜる」の意味を持ち、テンポの良い民謡に合わせ、両手を上げて手首を回しながら踊ります。
司会の「かちゃーしー!!かちゃーしぃー!!!」の声を皮切りに、 新郎新婦と参列者全員で自由に踊ります。
男性は両手をグー、女性はパーにして、頭上でクルクルと回します。
型は一応あるんですが、そんなことはお構いなく。
カチャーシーが終わると、新郎が胴上げされ、終宴となります。
ぼくが参加した結婚式の式次第をご紹介します。
あくまで一例ですので、式によって違ってきますが、大方、このような感じです。
- オープニングムービー
- 新郎新婦の紹介
- 来賓の祝辞 (お酒で盛り上がってるので誰も聞いてませんw)
- 乾杯の挨拶 (この辺で各テーブル2~3人出来上がっておりますw)
- 余興①かぎやで風
- 余興②親戚、親族による創作ダンス(八重山では、子供たちに向けておひねりを舞台に投げます)
- 新郎新婦お色直し
- 余興③~⑥
- 新郎新婦がウェディングドレスで入場しキャンドルサービス
- 新郎新婦によるケーキ入刀
- 余興⑦~⑩
- 同僚、友人代表挨拶
- 新郎新婦お色直し
- 余興⑪~⑬
- 新郎新婦お色直し後入場
- 余興⑭~⑯
- カチャーシー (入り乱れてめちゃめちゃになりますww)
- 両親に花束・記念品の贈呈 (お酒が回り、感情的になってるので冷静には居られませんw)
- 新郎新婦から挨拶(謝辞) ←なんだかんだで素晴らしい結婚式だったw
※6で言う「おひねり」は、ティッシュに小銭を包んだものです。
ぼくは小さいころ、叔母の結婚式で「すいかの名産地」という歌でダンスをして、2000円くらいもらいました笑
かりゆしとは、沖縄の方言で「めでたい」、「縁起が良い」という意味があり、冠婚葬祭シーンにおける正装として認められています。
また、ビジネスシーンや旅行でも着られるので1着持っておくのもいいですね。
買うのは遠慮したいと思う方は、レンタルもあるのでご一考ありです。
男性はシャツ、女性はシャツもドレスも、袖も半袖、七分袖、長袖とレパートリーが多く、
さらに子供用のかりゆしウェアまであるので、家族で参加するならお揃いにもできます。
ちなみにぼくは、沖縄の地銀で働いていたので、5~6着持っていて、東京でもクールビズ期間になると、たまに着て勤務しています。
沖縄では広く知られたかりゆしウェア専門店です。
沖縄の伝統・文化・自然をベースに、世界の文化やファッショントレンドを取り入れ、自然な色味と高機能性を併せもっている沖縄を代表するブランドです。
かりゆしウェアは、楽天市場でも購入できます。
ショップによってはレンタルもしているので、併せてご紹介します。
沖縄の結婚式は,
- 招待客や余興が多い!
- 開宴前からお酒を飲んでも問題ない!
- とにかく賑やかで盛大!
また、参加できる機会があれば、喜んで行きます!
今回は、内地と沖縄の結婚式の違いを紹介してみました。
イメージ通りでしたでしょうか。それともイメージを超えていたでしょうか。
内地の厳かな雰囲気の式を良いですが、
新郎新婦、ゲスト全員で盛大に行う沖縄の結婚式も、沖縄らしくて良いです。
沖縄の結婚式への参列や挙式を検討中の人は、参考にしてみてください。