石垣島の歴史と文化の象徴といえる、宮良殿内をご存じでしょうか?
これ実は「宮良殿内(みやらどぅんち)」と呼ばれ、
国の重要文化財に指定されている貴重な建築物です。
琉球王朝時代の邸宅が今もその姿を保ち、
訪れる人々に当時の生活と文化を色濃く伝えています。
この記事では、宮良殿内の建築的特徴、そこに住んでいた人々の歴史、
そしてその美しさを感じることができる見どころをご紹介していきます。
宮良殿内(みやらどぅんち)は、琉球王朝時代の上級士族の邸宅です。
1819年に建造されたこの建物は、沖縄県内で唯一残る重要な史跡で、
国の重要文化財に指定されています。
首里の貴族邸宅を模して作られた本瓦葺きの寄棟平屋建て(よせむねやねだて)
様式を有し、沖縄の歴史と建築様式を現在に伝えています。
第二次世界大戦では、琉球時代の歴史的建造物がほぼ破壊されたなか、
宮良殿内は奇跡的に戦火から逃れ、当時のままの形を保っています。
ちなみに、第二次世界大戦で破壊されてしまった歴史的建造物には首里城などがあります。
宮良殿内に住んでいたのは、八重山の宮良間切(まぎり)の
地頭職(市長や町長に相当する役職)であった宮良家8世の宮良当演です。
1819年に建造されたこの邸宅は、
首里士族層の屋敷構えや建築様式を残しており、重要文化財に指定されました。
琉球王国時代には、住宅の階級に厳重な規格があり、
宮良殿内は頭職には不相応とされ、複数回の建て替え命令が出されましたが、
最終的には瓦葺に戻されました。
簡単に言うと、職や地位によって住む家のグレードを決められていたんですね。
宮良殿内は首里の貴族邸宅を模して建造された本瓦葺きの寄棟平屋建てで、
建材には虫を寄せない硬い木「イヌマキ」を多用しています。
イヌマキ(方言:チャーギ)は、シロアリに強いと言われ、
沖縄地方では一級品の建材として重宝されていました。
このイヌマキについては、最近多くの物議があるのですが、ここでは割愛します。
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この邸宅は、琉球王朝時代の住宅建築様式が反映されており、
沖縄県内で唯一残る重要な史跡です。
その建築様式は、首里士族層の屋敷構えを反映しており、
文化財としての価値が高いと言われています。
名称 | 宮良殿内(みやらどぅんち) |
所在地 | 〒907-0022 沖縄県石垣市大川178 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 毎週火曜日/年末年始 |
見学料 | 一般 大人200円 学生(小・中・高)150円 |
駐車場 | 専用駐車場なし |
アクセス | 空港から車で約30分 ユーグレナモールから徒歩で約5分 |
宮良殿内は、現在では数少ない建築様式を見ることができ、
石垣の歴史にふれることができます。
琉球王国時代の住宅建築様式の反映や、宮良家に関連する歴史を感じられ、
沖縄県内で唯一残るこの重要な史跡を目の当たりすることで、
さらに石垣島を好きになるでしょう。